非常時用軽量版サイトについての提言

2019年台風19号において、各地で被災された方々へ心よりお見舞いと一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

ネット上で被害情報などを見ている中で、被災地域の行政公式サイトでアクセス性を確保するために軽量版デザインに切り替えているのを目にしました。素晴らしい対応だと感心したのですが、これがどれくらいの行政サイトで実装されているのかも気になりました。今回のような台風に限らず、地震や津波、大規模停電などで、行政の軽量版ページでの発信はニーズもあり非常に有益ですが、いつ、どこで必要とされるかは予測できません。不要な地域は無いと思われますので、全ての市町村公式ホームページで義務的にでも備えるべきものに思えます。

総務省サイトで「災害 WEBサイト 対策」で検索すると以下のような資料が見つかりました。

東日本大震災を境に積極的な取り組みがされているのがうかがえました。今後も拡充の動きが成されるでしょう。

非常時用サイトは平時は隠れて使われず、緊急時にのみ見られる存在なので、なかなか目にも触れません。しかし、いざと言う時に確実に動かせるように、日頃の点検も重要です。
例えばですが、「防災の日」に訓練として一定時間、非常時用デザインに切り替えるのはどうでしょうか?(既に行われているのであればいいのですが、検索で調べた中では見つけられませんでした)不具合発見の機会だけでなく、地域住民への周知にも役立ちます。

一方、災害用の軽量版ページを普段からアクセス可能にして常設する自治体もありました。必要な時はトップページと差し替えるか、リダイレクトして使うつもりだと思われます。これも日常的に点検ができるので良いと思います。

Twitterで災害情報発信のアカウント運用もありますが、Webに比べると普及率はどうしても低いので、やはり公式Webサイトでの備えは大切だと思われます。

調べていくうちに、いろいろと考えさせられました。今のところ当方で災害時に重要な情報発信が求められるようなサイトを請け負っておりませんが、もしも今後関わる場合、たとえ先方からの要件に含まれていなくても、非常時の運用を念頭にした提案を心がけたいと思う次第です。

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